2010年05月20日

公共料金の価格設定

公共料金の値上げ、値下げ


4月から電気料金ガス料金値下がりしています。
電気料金値下げは7カ月ぶり、
都市ガス値下げは6カ月ぶりとなります。

4月からの値下がりに限らず
電気料金ガス料金値上げ値下げを繰り返しています。
常に変動している公共料金価格
通常の商品と違い独特の計算方法で設定されています。

電力会社、ガス会社は独占企業


電力会社ガス会社は、簡単に興せる事業ではなく
安定してサービスを供給するには信用力も重要です。
そのため、電力会社ガス会社は市場に競争相手が存在しない独占企業となっています。

独占企業は自己の都合のよい料金設定が可能ですが
独占的地位を利用した、高すぎる料金設定とならないために
料金を設定するとき、改定するときには経済産業大臣の許可が必要です。
(ただし、現在は値下げの場合は届け出のみで変更可能です。)

公共料金の価格設定は総括原価方式


公共料金価格設定は「総括原価方式」という独特の計算方法で定められています。

総括原価方式とはサービスを提供するのに必要なコストに適正な利益を上乗せした金額を価格として設定する方式です。

価格がこのようにして設定されることによって人件費などのコストを回収しながら常に一定の利益を生み出すことができます。

また、平成8年からは新たに燃料費調整制度が導入され
燃料(原油、液化天然ガス、石炭の輸入価格)の価格変動分が自動的に料金に反映されるため
最近数年では料金の上げ下げがさらに激しくなっています。

この仕組みでは過去一定期間の為替レート、原油価格をもとに料金が自動的に変動し、
現在では料金を毎月変更することも可能となっています。

しかし、これでは原油価格が高騰した場合、
料金もそれに伴って急激に値上がりしてしまいます。
それを防ぐために経済産業省が値上げ幅の圧縮を要請する場合があります。

つまり、経済産業省の要請によって公共料金の急激な変動を防ぐことができます。
例えば2008年の原油高騰と連動して公共料金が異常に跳ね上がるのを防ぐため
経済産業省が値上げ幅を圧縮するよう要請しました。

これは料金の急激な変動を防ぐための仕組みで、
公共料金を安くすることが目的ではありません。

そのため、この時値上げをしなかった分の金額は
その後1年間かけて少しずつ料金に上乗せすることによって回収されていました。

その上乗せ期間が今年の3月で終了したため
結果として4月から公共料金が値下げとなったわけです。
このようにして公共料金は常に安定した金額を維持することができるのです。

このような仕組みはコストや利益を確実に価格に反映できる利点がありますが、
同時に利用希望者には全員にサービスを提供する義務が発生します。
つまり山奥の一軒家などにも電力を提供する必要がありますが
そのような費用も公共料金に上乗せされ確実に回収できるのも
独占企業ならではのシステムが働いているからです。

公共料金の国際比較


日本は電気料金ガス料金ともに他の先進国に比べて高めの料金設定となっています。
しかし、安定需要が何より大切な事業なので料金の安さだけで
他の国が日本より優れているとは言えないでしょう。

公共料金の国際比較
電気都市ガス
ドイツ日本アメリカイギリスフランス
日本ドイツフランスアメリカイギリス
posted by D at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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