2010年05月11日

著作権と引用

著作物の著作権は著作権法によって守られています


著作権は著作者が創作的に表現した著作物を保護します。
そして著作権著作権法によって守られています。

私たちの暮らす社会は著作権にあふれています。
しかし著作権について詳しく認識していない人も多いようです。

著作権が保護されていることを知らずに
他人の著作権を侵害してしまったり、
逆に他人の著作権法を意識しすぎて
その著作物について言及すること自体を控えてしまったり
ということも多いようです。

著作権と引用


特にホームページブログなどを書くときには
他人の著作権を侵害するような記事を書いてはいけませんが
ルールを守れば正式に引用することは認められています。

引用について誤解される場合が多いですが、
重要なポイントは
引用は権利者に無断で行われるもので、
法で認められた合法な行為であり、
権利者は引用を拒否することはできない
ということです。

つまり引用するときは
権利者の許可を得る必要もなく
自由に行うことができます。

注意しなければならないのは
それが無断転載にならないようにすることです。

引用するためのルール


無断転載とならずに
引用として認められるためには
以下の7つの条件をすべて満たしていることが必要です。
@既に公表されている著作物であること
A「公正な慣行」に合致すること
B報道,批評,研究などの引用の目的上「正当な範囲内」であること
C引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること
Dカギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること
E引用を行う「必然性」があること
F「出所の明示」が必要(コピー以外はその慣行があるとき)

@〜Fの具体的な解釈です。

@既に公表されている著作物であること
文字通りすでに公表されたものでなくては引用することはできません。
例えば雑誌などの書物、インターネット上の情報などは
すでに公表されたものなのでこの条件に当てはまります。

A「公正な慣行」に合致すること
特に注意するのは引用する量です。
引用されている文章などが必要最低限にとどめられているかなどが問われます。
必要以上の量の文章などを自分の創作物に盛り込むことはできません。
自分の創作物を作成する上で必要となる最低限の引用でなければ
「公正な慣行」とは認められません。

B報道,批評,研究などの引用の目的上「正当な範囲内」であること
引用目的についての条件です。
報道目的の引用とは例えば
「○○総理大臣がインターネットのブログで『××』と発言しました。」
のように『××』という発言をしたことを報道するために
その文言を引用することは「報道を目的とした正当な範囲内の引用」となります。
批判目的の引用も同様です。
「○○が『××』と述べていることについて自分はこう思う。」
という批判をするために『××』という発言を引用することも
正当な範囲内の引用です。
また、卒業論文などに引用すれば
それは研究目的の引用となります。
しかし、
ブログの記事を書くネタに困ったからと言って
他人の記事をそのまま載せるようなことは
正当な範囲内の引用とは認められない可能性があります。

C引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること
主従関係とは主に
自分の創作物である部分と
引用部分の量と重要性についての問題です。
あくまで自分の創作物があり、
その一部に引用が含まれていなければなりません。
例えば、ブログの記事の場合
記事の主題は自分が書いた文章であり
その記事の内容を伝えるために引用した文章を一部に含めることはできますが、
他人の書いた文章が大半を占めるような記事では
記事が「主」、引用部分が「従」とは言えません。

Dカギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること
引用部分は読者などに対して明確に示されなければなりません。
引用する場合、
引用部分が自分の記事と区別されるように
カギ括弧などで、「ここからここまでは引用したものです」と
とわかりやすく示さなければなりません。

E引用を行う「必然性」があること
自分の創作物を作る上で
他人の著作物を引用するだけの
合理的な必要性がなければ引用することはできません。
例えば、
他人の文章に批判した文章を書くのであれば
その引用には必然性があると認められますが
自分が書く文章の内容と全く関係のない文章を引用することはできません。

F「出所の明示」が必要(コピー以外はその慣行があるとき)
誰の著作物を引用しているのか、を明記する必要がありますが
目立たないところに小さく記述したり
記述されていない期間があったりしてはいけません。
引用部分を明確にした上で、
それが誰の著作物であるかを表示する必要があります。

この7つの条件がすべて守られていれば正当な引用として自由に行うことができます。

引用の仕方


引用は自分自身の創作物を内容的にも補強することができ
それを見る人にも、より豊かな情報を与えることができます。
特にインターネットを利用する場合は
著作権引用についての正しい知識が重要になってくるのではないでしょうか。
またブログなどに記事を書くときには
他人の著作権を侵害しないように正しく引用することだけでなく
自分の記事が誰かに引用されるかもしれないことも自覚しておく必要があります。


posted by D at 00:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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